◎今月1日にイスラエルがレバノンに侵攻して以来、120万人以上の市民が避難を余儀なくされ、40万人以上が隣国シリアに逃れた。
パレスチナ・ガザ紛争が始まってから1年となった7日、イスラエル軍がレバノン・ベイルート南部への空爆を強化した。
AP通信によると、この空爆で少なくとも10人の消防士が死亡したという。詳細は明らかになっていない。
ヒズボラは6日深夜から7日未明にかけてイスラエル北部に向けて数十発のロケット弾を発射したと主張している。
この攻撃により、レバノン国境から50キロほど離れたイスラエル北部ハイファで少なくとも10人が負傷したと伝えられているが、被害の程度は明らかになっていない。
一方、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラはレバノン治安筋の話しとして、「イスラエル軍のミサイルはベイルート・ラフィク・ハリリ国際空港から数キロの地区に着弾した」と伝えている。
それによると、ここにはヒズボラの拠点とされる建物が複数あるという。
国営レバノン通信も「イスラエル軍が空港近くの地区を空爆し、死傷者が出ているという情報がある」と伝えていた。
イスラエル軍は7日の声明で、「ベイルートに対して正確な攻撃を行った」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
レバノン通信は今回の空爆について、「1日の地上侵攻開始以来、最も激しい空爆のひとつであった」と伝えている。
アルジャジーラによると、ラフィク・ハリリ国際空港に通じる幹線道路沿いのガソリンスタンドや医療品倉庫などが標的になったという。
イスラエル軍は現在、レバノン南部のヒズボラ拠点などを広範囲に爆撃中。国境地帯での戦闘で新たにイスラエル兵2人が死亡し、レバノン国内で戦死した兵士は11人となった。
レバノンでは2週間足らずで民間人、医療従事者、ヒズボラ戦闘員を含む少なくとも1400人が死亡。昨年10月以降の死者は2000人を超え、今も増え続けている。
今月1日にイスラエルがレバノンに侵攻して以来、120万人以上の市民が避難を余儀なくされ、40万人以上が隣国シリアに逃れた。