イスラエル軍、ガザ全域への攻撃強化、71人死亡、飢餓地獄
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で6万2744人、負傷者は15万8114人となっている。
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イスラエル軍が28日、パレスチナ・ガザ地区北部や中部への攻撃を続け、過去24時間で少なくとも71人が死亡、数百人が負傷した。保健当局が明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、71人の中には複数の医療従事者が含まれているという。
イスラエル軍はガザ市の住民に南部への避難を勧告。応じない者はイスラム組織ハマスの戦闘員と見なすと警告している。
AP通信は情報筋の話しとして、「イスラエル軍のガザ市制圧作戦は今後数週間以内に本格化する予定だ」と伝えている。
イスラエルはガザ市の退避期限を10月7日に設定。それ以降に攻撃を本格化させるとみられる。
国際社会は地上作戦による多大な犠牲と、ガザ市にとどまる推定100万人の市民の一斉避難に深刻な懸念を表明。イスラエルに自制を求めているが、イスラエル軍はガザ地区最大の都市であるガザ市を制圧する準備を進めている。
ガザ市の住民によると、イスラエル軍は市東部郊外への攻撃を激化させ、複数の建物が木っ端みじんになったという。
ガザ保健省は過去24時間の死者数が71人に達し、大勢が瓦礫の下敷きになったと報告している。
イスラエル軍は28日の声明で、「同地区全域でテロインフラを標的とした作戦を継続中である」と述べた。
イスラエルとハマスの交渉は先月破綻。カタール、エジプト、米国が再交渉を仲介しているが、停戦が実現する見通しは立っていない。
国連機関、政府、援助団体などが参加する「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」は先週、ガザ市で飢饉が発生していると宣言した。
IPCがガザ地区で飢饉が発生していると宣言したのは初めて。「人為的に飢饉が引き起こされている」と指摘し、即時停戦と国境開放を呼びかけた。
IPCはガザ市の飢饉の段階を「フェーズ5」と判断。フェーズ3は危機レベルの飢餓と定義され、フェーズ4は緊急事態、フェーズ5は大災害または飢饉とみなされる。
イスラエル政府はこの発表を否定。飢饉発生を「偽情報」と呼んだ。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で6万2744人、負傷者は15万8114人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。