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▽レバノンはイスラエルとヒズボラによる戦争の後、大打撃を受けた南部地域の再建や南部国境沿いの治安維持に奔走している。
2025年1月27日/レバノン南部、イスラエル軍の兵士(ロイター通信)

イスラエル軍が18日以降もレバノン南部の5カ所に部隊を駐留させると発表した。

イスラエル軍の報道官は17日、レバノン南部の5つのエリアに部隊を残すと主張した。それによると、5つの場所はイスラエル北部から視認できる見晴らしの良い場所になる予定。

レバノンはイスラエルとヒズボラによる戦争の後、大打撃を受けた南部地域の再建や南部国境沿いの治安維持に奔走している。停戦協定は24年11月末に発効した。

双方は停戦発効から60日以内にレバノン南部から部隊を撤退させ、その後、レバノン正規軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が南部を管理することで合意していた。

しかし、イスラエルはレバノン側が合意を守っていないと主張。撤退を拒否している。米政府はこの事態を受け、撤退期限の延長を仲介。2月18日まで延長することが決まった。

イスラエル軍の報道官は「イスラエル市民を守るため、このプロセスが完全に完了し、最終的にレバノン軍に引き渡されることを確認するため、現時点では5地点に留まる必要がある」と主張した。

また報道官は「これは一時的な措置であり、米国の理解を得ている」と述べた。

レバノンのアウン(Joseph Aoun)大統領は17日、イスラエル軍が約束を反故にして18日以降も南部に留まることに深刻な懸念を表明した。

またアウン氏は双方に停戦を維持するよう強く要請。協定を完全に遵守するよう促した。

ヒズボラはコメントを出していない。

ヒズボラはイスラエル軍の空爆で首長のナスララ(Hassan Nasrallah)師を失うなど、今回の紛争でひどく弱体化した。

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