◎レバノン保健省は4日、イスラエル軍が北部の難民キャンプをドローンで攻撃し、少なくとも4人が死亡したと明らかにした。
2024年10月4日/レバノン南部、イスラエル軍の空爆によるクレーター(AP通信)

イスラエル軍によるレバノン・ベイルート南部郊外への空爆は一晩中続き、レバノン保健省によると、4日時点の全国の死者は2000人を超え、うち127人が子供、261人が女性だという。

イスラエルによるレバノン侵攻がイランを巻き込む戦争に発展するという懸念が高まる中、イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への空爆も継続している。

まもなく開戦から1年を迎えるガザ紛争のパレスチナ側の死者は4万1800人超、負傷者は10万人近くに達した。

イスラエル軍は3日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区のイスラム組織ハマスの拠点とされる建物を空爆。保健当局によると、少なくとも18人が死亡したという。

イスラエルを支援する米国は4日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が支配する地域の15の標的を空爆したと明らかにした。

中東情勢の命運を握っているイランの外相は4日、「イスラエルがイランを攻撃すれば、次の報復は前回より強力になる」と警告した。

イランは1日、イスラエルに向けて約180発近くのミサイルを発射。イスラエル軍はそのほとんどを撃墜したとしている。死傷者の報告はない。

一方、レバノン保健省は4日、イスラエル軍が北部の難民キャンプをドローンで攻撃し、少なくとも4人が死亡したと明らかにした。

それによると、このキャンプはパレスチナ難民向けに開設されたもので、ヒズボラの拠点や武器庫はないという。

このキャンプはベイルートの北方約80キロの地点にあり、約2万人のパレスチナ難民が身を寄せている。

亡くなった4人の身元は明らかになっていない。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、このキャンプは1955年に設立され、UNRWAが運営する5つの学校がある。人口は推定1万8000人、そのうち3700~3800人が未成年である。

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