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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は30日午後の時点で4万7460人、負傷者は約11万1580人となっている。
2025年1月30日/パレスチナ自治区、ガザ地区、捕虜解放を祝う人々(AP通信)

イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスが30日、3回目の捕虜交換を行った。

ハマスはイスラエル国籍の3人とタイ人5人を解放。イスラエルはパレスチナ人受刑者110人を釈放した。

こうした中、イスラエル警察は30日、東エルサレムで無許可の集会を行ったとして、パレスチナ人12人を逮捕したと発表した。

それによると、12人は通りでパレスチナの捕虜解放を祝っていたという。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は30日午後の時点で4万7460人、負傷者は約11万1580人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万人と推定されている。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は30日、イスラエル国内での活動を禁じる法律が施行されたにもかかわらず、占領下の東エルサレムとヨルダン川西岸地区で活動を継続していると表明した。

イスラエル軍はヨルダン川西岸で大規模な対テロ作戦を継続中だ。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、29日の空爆で少なくとも10人が死亡したという。

イスラエル軍は30日、ヨルダン川西岸のジェニン難民キャンプで過激派の拠点とされる建物を攻撃し、少なくとも2人を殺害した。パレスチナ当局が明らかにした。

アルジャジーラによると、ジェニンの北西地区で過激派がイスラエル軍に爆弾攻撃を仕掛けたという。死傷者の情報はない。

イスラエル軍は過激派を追跡中とみられる。

トゥルカレム難民キャンプではイスラム原理主義組織「イスラム聖戦」の軍事部門「アルクッズ旅団」とイスラエル部隊が衝突したと伝えられている。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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