◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で4万4330人、負傷者は10万4933人となっている。
イスラエル軍が28日、パレスチナ・ガザ地区全域への空爆を強化し、この24時間で少なくとも42人が死亡、100人以上が負傷し、行方不明者の捜索が続いている。ガザ当局が明らかにした。
イスラエルとレバノンの過激派ヒズボラの停戦(60日間)は27日の現地時間午前4時に発効。イスラエル軍は28日、ヒズボラが停戦協定に違反したため、攻撃したと主張した。死傷者の情報はない。
イスラエル軍は2カ月近くに渡ってガザ北部を包囲し、ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル軍の戦車部隊は28日、ガザ北部と南部で多くの建物を砲撃したという。
ガザ北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院付近と民家への2回の空爆では少なくとも6人が死亡。南部ハンユニスではバイクが空爆に巻き込まれ、4人が死亡した。
さらにハンユニスの避難民を収容する難民キャンプでも大きな爆発があり、少なくとも5人が死亡したと伝えられている。
中部ヌセイラトの難民キャンプはイスラエル軍機の標的となり、多層ビルが崩壊。モスク近くの道路にも爆弾が投下された。アルジャジーラによると、この空爆で少なくとも11人が死亡したという。
ヌセイラトのキャンプ北部には戦車が接近、数十世帯が逃げ場を失い、救急車も戦車の砲撃が続いているため、到着できない状態であるとのこと。
イスラエルがガザ地区への攻撃をエスカレートさせる中、国連は28日、200万人以上の避難民がガザ地区に閉じ込められ、危機的な状況に追いやられていると警告した。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は声明で、「食料が圧倒的に不足し、有史以来最悪の大飢饉が目の前に迫っている」と嘆いた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で4万4330人、負傷者は10万4933人となっている。