◎アルジャジーラはこれを非難し、隣国ヨルダンから放送を続けると誓った。
イスラエル軍が22日未明、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区にあるカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの事務所を襲撃し、閉鎖を命じた。
アルジャジーラは同軍部隊が45日間の閉鎖を命じる映像を生中継した。
イスラエルは今年5月にも国内のアルジャジーラ事務所を襲撃し、機材を押収。放送免許を剥奪し、ウェブサイトもブロックした。
イスラエルが国内で活動する外国の報道機関を閉鎖したのはこれが初めであった。しかし、アルジャジーラはイスラエル占領下のヨルダン川西岸とガザ地区で放送を続けている。
イスラエル軍は22日の襲撃に関するコメントを出していない。
アルジャジーラはこれを非難し、隣国ヨルダンから放送を続けると誓った。
イスラエルとアルジャジーラの関係は2022年にヨルダン川西岸で女性記者のアクレ(Shireen Abu Aqleh)氏がイスラエル軍兵士に射殺された後、急速に悪化した。
イスラエルは長年、アルジャジーラがパレスチナ寄りの偏向報道を「垂れ流している」と非難してきた。
アルジャジーラによると、兵士たちは事務所に押し入り、「45日間閉鎖するので退去せよ」とスタッフに命じたという。
同局はその後、兵士たちがバルコニーの横断幕を引き裂いているように見える映像を放映した。
アルジャジーラによると、この横断幕には22年5月に射殺されたアクレ氏の姿が描かれていたという。