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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日の時点で4万8271人、負傷者は11万1693人となっている。
2024年5月7日/パレスチナ・ガザ地区南部ラファの国境検問所近く(Getty Images)

イスラエル政府が20日にパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスから人質4人の遺体を受け取る準備を進めている。現地メディアが17日に報じた。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、ハマスは20日に4人の遺体を返還し、22日には7回目の捕虜交換で6人を解放する予定だという。

ハマスはこれまでのところ、19人の捕虜を解放。第1段階の停戦合意で約束に含まれていなかったタイ国籍の5人も解放している。

ハマスは第1段階で解放する33人のうち25人は生存していると発表している。

今週の捕虜交換が無事成功すれば、ガザに残る人質は4人(全員死亡と推定)のみとなる。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日の時点で4万8271人、負傷者は11万1693人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。パレスチナ当局は紛争の推定死者数を6万1709人と報告、行方不明の約1万4000人が死亡したと推定している。

停戦合意は一時的な後退や合意への違反に対する双方の非難が相次ぎ、頓挫する恐れがあったにもかかわらず、何とか軌道に乗っている。

ハマスはイスラエルが再建計画に欠かせない仮設住宅や資材の搬入を妨害していると非難している。

イスラエルはこの主張を否定しているが、現地メディアによると、ガザ国境では大量のトラックが国境の解放を待っている。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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