▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は30日午後の時点で4万5541人、負傷者は10万8338人となっている。
イスラエル軍が30日、パレスチナ・ガザ地区全域への攻撃を継続し、少なくとも27人が死亡、200人近くが負傷した。ガザ当局が明らかにした。
寒冷前線により気温が低下する中、この2日間で3人の乳児が低体温症により死亡した。
生後間もない乳児が低体温症により死亡したのはこの1週間で7人となった。適切な医療を受けられなかったことが原因である。
イスラエル軍は今週、北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院を制圧。酸素吸入や保育器を必要とする赤ん坊を含む400人近い患者が退避を余儀なくされた。
ガザ当局は寒冷前線の影響で気温がさらに低下し、子供や高齢者の健康に深刻な影響を与える恐れがあると警告している。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、カマル・アドワン病院の院長の行方は分かっていない。
アルジャジーラは今週、同院の関係者の話しとして、「イスラエル軍が院長を拉致した」と報じた。
院長の家族は30日、アルジャジーラの取材に対し、「イスラエル軍がカマル・アドワン病院を攻撃した際、医療従事者を含む少なくとも5人が射殺された」と語った。
また家族は院長の即時解放を要求した。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は30日午後の時点で4万5541人、負傷者は10万8338人となっている。
南部ハンユニスの難民キャンプでは前日から続く雨により、多くのテントが浸水。気温が5度近くまで低下する中、子供たちがバケツで水をかき出した。
国連によると、ガザでは現在、約160万人がボロボロのテントや廃墟で生活し、そのうち50万人近くが洪水の被害を受けやすい地域に住んでいる。
ガザ地区では今後数日間、広い範囲で雨になると予想され、12月31日は大雨になる可能性がある。
避難民の大半は冬の寒さから身を守れない薄っぺらいテントの中で毛布にくるまって生活している。
国連によると、地区内のテント約13万5千張りのうち11万張りが老朽化し、使用に適さないという。