◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は25日午後の時点で4万4235人、負傷者は10万4638人となっている。
2024年11月25日/レバノン、首都ベイルート、イスラエル軍の空爆で半壊した建物(AP通信)

イスラエル軍は25日、レバノン南部と首都ベイルートを執拗に空爆し、この24時間で少なくとも31人が死亡、100人以上が負傷し、行方不明者の捜索が続いている。レバノン当局が明らかにした。

イスラエルのダノン(Danny Danon)国連大使はこの日、レバノンの過激派ヒズボラとの戦闘終結に向けた停戦交渉が前進していると明らかにした。

米ホワイトハウスも25日、米国の中東特使がサウジアラビアで会談を行い、ガザ紛争終結を念頭に置いたレバノンでの停戦合意の可能性について話し合うと発表した。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は25日、パレスチナ・ガザ地区が「冬の雨季」に入り、45万~50万人が洪水や雪による凍傷などのリスクに直面していると警告。紛争の即時終結を訴えた。

イスラエル軍は2カ月近くに渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。

世界保健機関(WHO)はイスラエルがガザ北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院を何度も攻撃していると非難した。

UNRWAによると、この数週間で冬の嵐により、避難民を収容する約1万張りのテントが流されたり、損壊したという。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は25日午後の時点で4万4235人、負傷者は10万4638人となっている。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は25日午後の時点で3768人、負傷者は1万5699人。

地元紙タイムズ・オブ・イスラエルは25日、ネタニヤフ政権が米国が提案したヒズボラとの停戦を承認する方向で調整していると報じた。

同紙はイスラエル政府関係者の話しを引用し、「イスラエルは米国からの追加支援を必要としており、その中には134台のD9ブルドーザーが含まれている」と伝えている。

またこの関係者は、「政府はレバノンでの戦闘の停止を受け入れるだけで、ヒズボラとの戦争の終結を受け入れるわけではなく、それはいつまで続くかわからない」と述べた。「数カ月かもしれないし、1年かもしれない...」

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