◎イスラエル軍による空爆と砲撃は22日未明から始まり、難民キャンプや避難所として利用されていた複数の建物が被害を受けた。
イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区南部ハンユニスを空爆し、少なくとも70人が死亡、200人以上が重軽傷を負った。地元当局が22日、明らかにした。
それによると、イスラエル軍による空爆と砲撃は22日未明から始まり、難民キャンプや避難所として利用されていた複数の建物が被害を受けたという。
ガザ当局は22日、この攻撃で女性や子供を含む少なくとも70人が死亡、200人以上が負傷し、犠牲者の数は増える可能性があると明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの取材に応じた男性はこれを「終末の日」と呼び、「避難所が焼け野原になった」と嘆いた。
イスラエル軍は22日、この攻撃を行った後、ハンユニスとラファ近郊の海岸沿いの町の住民に退去を命じた。
それによると、イスラム組織ハマスや他の過激派の戦闘員がこの2つに立てこもっているという。
イスラエル軍は声明で、ハンユニス東部の住民に対し、「整備された安全な人道回廊」で西側の地区に避難するよう呼びかけた。
しかし、多くのパレスチナ人がこの地区に避難することをためらっているようだ。イスラエル軍は5月に西部地区を「人道区域」に指定した。
ハンユニスの住民やメディアによると、イスラエル軍の戦車部隊はこの半日でハンユニス東端まで2キロ以上前進し、住民に避難するスキを与えず、砲弾を撃ち込んできたという。
地元当局はハンユニスの複数のエリアで空爆や砲撃が確認されたと報告している。被害の全容は明らかになっていない。
ロイター通信の取材に応じた男性は「まるでドゥームズデイ(終末の日)のようだ」と語った。「空爆、砲撃、銃撃が続く中、多くの住民が泣き叫びながら逃れ、路上は遺体で溢れかえっています...」
保健当局によると、ハンユニスに医療機関は制御不能状態で、負傷者がひっきりなしに運び込まれているという。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3万9000人を超えた。負傷者は10万人に達する勢いである。