▽ハンガリーを含むEU加盟国はすべてICCに加盟しており、その逮捕状を執行することが義務づけられている。
とガラント国防相(Getty-Images)-2-scaled.jpg)
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状を無視して来週ハンガリーを訪問する。イスラエル首相府が30日、明らかにした。
それによると、ネタニヤフ氏は4月2日から6日までハンガリーに滞在し、オルバン(Viktor Orbán)首相などと会談する予定。
ICCは昨年11月、戦争犯罪と人道に対する罪の容疑でネタニヤフ氏とガラント(Yoav Gallant)前国防相、ガザ地区のイスラム組織ハマスの幹部アルマスリ(Mohammed Diab Ibrahim al-Masri)氏の逮捕状を発行した。
オルバン氏はICCの逮捕状を嘲笑し、ネタニヤフ氏と会談する用意があると表明していた。
ハンガリーを含むEU加盟国はすべてICCに加盟しており、その逮捕状を執行することが義務づけられている。
トランプ(Donald Trump)米大統領の盟友であるオルバン氏は人権をめぐってEUとしばしば対立してきた。
ハンガリー政府はネタニヤフ氏訪問についてコメントしていない。
ネタニヤフ氏の外遊はICCが令状を発効して以来2度目。先月、トランプ氏と会談するためにワシントンDCを訪問した。
ICCの逮捕状はローマ規程(ICCの設立条約)締結国で拘束力を持つ。ICC加盟国は逮捕状が出ている容疑者が自国に足を踏み入れた場合、拘束することが義務づけられている。
米国とイスラエルはICCに加盟していない。