SHARE:

イスラエル軍、ガザ停戦再開、前日の空爆で104人死亡

ガザの保健当局によると、イスラエル軍の前日の空爆により、女性と子供を含む少なくとも104人が死亡したという。
2025年10月29日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部の避難所(AP通信)

イスラエル軍は29日、パレスチナ・ガザ地区で停戦が再開されたと発表した。

ガザの保健当局によると、イスラエル軍の前日の空爆により、女性と子供を含む少なくとも104人が死亡したという。

イスラエル軍はハマスが協定に違反したとして、空爆を実施。地元当局はガザ市やハンユニスなどで爆発が確認され、複数の建物が倒壊したと報告している。

イスラエル軍は「ハマスが停戦協定に違反してイスラエル兵を攻撃した」と説明している。

一方、ハマスは自らの関与を否定し、違反行為はイスラエルの責任だと主張している。

停戦協定は10月10日に発効。ハマスは合意・第一段階に基づき、生存している人質20人を全員解放したが、28人の遺体の引き渡しは期限内に間に合わなかった。

ハマスはこれまでに15人の遺体を返還。残り13人の捜索を続けているものとみられる。

停戦再開を発表した後、イスラエル軍はガザ北部で別の空爆を実施したと表明。イスラエルへの攻撃を計画していた過激派の武器貯蔵施設を破壊したとしている。

トランプ(Donald Trump)米大統領は28日、ガザ和平計画は予定通り進んでいると強調した。

またトランプ氏はイスラエルの空爆を擁護。「先に攻撃を受けたので反撃した。反撃すべきだ。そういう時は反撃してよい」と語った。

さらに、「和平計画を危うくするものは何もない」と強調。「ハマスは中東和平において、ごく一部に過ぎないことを理解すべきだ。彼らは行動を改めなければならない」と述べた。

ハマスは今のところ、「ガザの統治に今後一切関与しない」「武装解除」という厳しい要求を拒否している。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします