◎テルアビブでは昨年春頃からこのような抗議デモがほぼ毎週行われている。
イスラエル・テルアビブで22日、ネタニヤフ政権に抗議するデモが行われ、数万人が解散総選挙とガザ紛争の即時終結を呼びかけた。
デモ隊はネタニヤフ政権に捕虜解放に向けた交渉を最優先するよう訴え、国会を速やかに解散するよう求めた。
テルアビブでは昨年春頃からこのような抗議デモがほぼ毎週行われている。
デモ隊は「犯罪大臣」「戦争を終わらせろ」などと書かれたプラカードを掲げ、中心部の大通りを練り歩いた。
AP通信の取材に応じた男性は、「国会を占領するネズミ共を追い払う必要がある」と語った。「国会のネズミ共は誰一人、国民の生活を考えず、さらなる戦争に突き進もうとしています...」
デモを主催した団体は15万人以上が参加したと主張。地元警察は3~4万人と見積もっている。
エルサレムに拠点を置く人権団体はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「イスラム組織ハマスの壊滅を望むが、その過程で子供を含む3万人以上の民間人を殺害するなど、決してあってはならない」と書き込んだ。
集会に参加したシンベト(イスラエル総保安庁)の長官は演説の中で、ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相を「イスラエル史上最悪の首相」と呼んだ。
また長官は超国家主義政党「ユダヤの家」のベン・グヴィル(Itamar Ben Gvir)治安相をはじめとする極右政治家たちが危機を拡大させ、ガザ紛争を長引かせ、国の安全保障と捕虜の命を危険にさらしていると非難した。
パレスチナ側の死者は3万7500人近くに達し、今も増え続けている。