◎イスラエルのコーエン外相は先週、国連の支援を受ける首都トリポリの外相とローマで会談した。
イスラエル外務省は27日、同国とリビアの外相が先週イタリアで秘密裏に会談したと明らかにした。
それによると、イスラエルのコーエン(Eli Cohen)外相は国連の支援を受ける首都トリポリの外相とローマで会談したという。
コーエン氏は声明で次のように述べている。「私はトリポリ政府と両国関係の発展を含む、大きな可能性について協議しました...」
国連の支援を受けるドベイバ(Abdul Hamid Dbeibah)首相は2021年後半に予定されていた選挙を実施できず、国際社会を失望させた。
政治的な行き詰まりと争いは2つの政府を生み出し、混乱が収束する見通しは立っていない。
ドベイバ政権と対立するもうひとつの政府を率いるバシャガ(Fathy Bashagha)首相は東部の港町シルトに拠点を置き、2021年3月頃から権力闘争を続けている。
コーエン氏はシナゴーグや墓地の改修など、リビアにあったユダヤ人コミュニティの遺産を保護することの重要性などについて協議した。
また同氏は人道問題、農業、水管理に対するイスラエルの援助の可能性についても言及したようだ。
12年前の革命で討伐されたカダフィ(Muammar Gaddafi)大佐はイスラエルを敵視し、武装勢力を含むパレスチナ人の強固な支持者であった。