▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は18日午前の時点で5万3339人、負傷者は12万1034人となっている。
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イスラエル軍が18日、パレスチナ・ガザ地区北部と南部で大規模な地上攻撃を開始し、過去24時間で少なくとも144人が死亡、数百人が負傷した。保健当局が明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、北部と南部に展開する部隊が「征服作戦」を開始し、多くの建物を砲撃。避難所も標的になったという。
この結果、北部で唯一機能していた病院も閉鎖に追い込まれた。
カタールではイスラエルとイスラム組織ハマスによる間接協議が続いている。
イスラエルは3月2日にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。
この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は未曽有の大飢饉が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう何度も呼びかけてきた。
16日に中東歴訪を終えたトランプ(Donald Trump)米大統領はガザが危機的状況にあることを認識したうえで、米国主導の食糧支援を急ぐとしている。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は今月初めの閣議でガザ地区での軍事作戦を拡大する計画を承認。計画にはガザの「征服」および住民の強制移住が含まれている。
イスラエルはガザ全土を占領したうえで、市民をガザ南部に強制移住させ、民間警備会社とともに援助物資を配給・管理するとしている。
ネタニヤフ政権はこの計画に先立ち、数万人の予備兵を招集中だ。ネタニヤフ氏はトランプ氏の中東歴訪が終わり次第、この征服計画を実行に移すと主張していた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は18日午前の時点で5万3339人、負傷者は12万1034人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。
アルジャジーラによると、イスラエル軍はガザ北部にあるインドネシア病院をドローンで空爆したという。この空爆と地上作戦で当院は閉鎖を余儀なくされた。