▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は11日午後の時点で4万6537人、負傷者は10万9571人となっている。
イスラエル軍が11日、パレスチナ・ガザ地区北部の難民キャンプなどを空爆し、数十人が死亡、100人以上が負傷し、大勢が瓦礫の下敷きになった。ガザ当局が明らかにした。
それによると、北部ジャバリアの避難所で8人の救急隊員を含む少なくとも40人が死亡、行方不明者の捜索が続いている。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相はイスラム組織ハマスとの間接交渉のため、対外諜報機関モサドと国内治安機関シンベトの責任者らをカタールに派遣している。
仲介国による交渉は一定の成果を上げているとみられるが、停戦が実現するかは見通せない状況だ。
イスラエル軍はレバノンのヒズボラとの停戦協定を無視してレバノン南部への攻撃を継続している。
停戦協定は昨年11月27日に発効。イスラエルは60日間以内にレバノン南部から部隊を撤退させる予定だ。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は11日午後の時点で4万6537人、負傷者は10万9571人となっている。
国連は11日、ガザ北部で飢饉が広がっており、赤ん坊が栄養失調で死に、多くの家族が飢えていると警告した。
国連は声明の中で、「イスラエル軍がガザ地区への食料支援を妨害し、兵糧攻めでハマスと市民を追い詰めている」と非難した。
国連によると、ガザ地区では約160万人が厳しい寒さから身を守れないボロボロのテントで生活し、そのうち50万人近くが洪水の被害を受けやすい地域にいる。
さらに、地区内のテント13万5千張りのうち、11万張りが老朽化し、使用に適さないという。