◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日午後の時点で4万5059人、負傷者は10万7041人となっている。
イスラエル軍が17日、パレスチナ・ガザ地区への空爆を続け、北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院近くの住宅が爆撃され、少なくとも8人が死亡、数十人が負傷した。ガザ当局が明らかにした。
それによると、少なくとも1つの建物が全壊し、大勢が瓦礫の下敷きになったとみられる。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは関係者の話しとして、「イスラエル軍はカマル・アドワン病院周辺に爆発物を積んだ遠隔操作車を展開、爆発し、病院近くの建物を破壊した」と伝えている。
この爆発により、カマル・アドワン病院の関係者も負傷した。
イスラエル軍は2カ月以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
ハマスは17日、「イスラエルが新たな条件を提示しなければ、停戦合意は可能」と表明。イスラエル国防相も合意がこれまで以上に近づいていると述べた。
ハマスはカタールで行われている停戦交渉を「真剣で前向き」と評価。「イスラエルが新たな条件を提示しなければ、合意に達することができる」という見方を示した。
米国務省のミラー(Matthew Miller)報道官は声明で、交渉が前進していることを歓迎した。
イスラエルのメディアも楽観的な見方を示している。地元紙ハーレツは政府関係者の話しとして、「1カ月以内に捕虜解放の合意に達する可能性がある」と報じた。
一方、国連人道問題調整事務所(OCHA)は17日、イスラエル政府がガザ北部を含む地区全域への支援物資搬入を意図的に制限していると非難した。
それによると、17日に現地入りしようとした水と食料を運ぶ3つの援助隊はいずれも、地区内への立ち入りを認められなかったという。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日午後の時点で4万5059人、負傷者は10万7041人となっている。