◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は20日午後の時点で4万3985人、負傷者は10万4092人となっている。
イスラエル軍が20日、パレスチナ・ガザ地区北部の住宅地などを空爆・砲撃し、少なくとも88人が死亡、数十人が負傷し、行方不明者の捜索が続いている。ガザ当局が明らかにした。
それによると、ベイトラヒヤと周辺の地区で複数の建物が全壊したという。
米国は20日、ガザ紛争の停戦を求める国連安保理決議案に拒否権を行使。「停戦とイスラエルの捕虜解放を結びつけていない」と主張した。
イスラエル軍は1カ月半に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。
イスラエル軍はレバノンの過激派ヒズボラへの攻撃も継続中だ。レバノン当局は20日、イスラエル軍による直近24時間の攻撃で少なくとも45人が死亡、100人以上が負傷したと明らかにした。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は20日午後の時点で4万3985人、負傷者は10万4092人となっている。
レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は20日午後の時点で3558人、負傷者は1万5123人。
ヒズボラは20日午後、レバノン南部で活動するイスラエル軍に向けてミサイルを発射したと明らかにした。
現地メディアによると、レバノン南部のイスラエル軍が占領するエリアで20日遅くに大きな爆発音が聞こえたという。死傷者の情報はない。
米国特使はこの日、レバノン・ベイルートで停戦に向けた協議を終え、テルアビブに戻った。
ヒズボラの最高指導者カセム(Naim Qassem)師は20日、米国が提出した停戦案を精査していると明らかにした。
またカセム氏は「最初から長期戦を覚悟していた」と強調。イスラエル軍がベイルートを執拗に空爆していることについて、「テルアビブへの強力な攻撃を検討する用意がある」とけん制した。