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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日午後の時点で5万1129人、負傷者は11万6620人となっている。
2024年9月12日/パレスチナ自治区、ガザ中部ヌセイラト、イスラエル軍の空爆を受けた学校(AP通信)

イスラエル軍が18日、パレスチナ・ガザ地区の広い範囲を空爆・砲撃し、過去24時間で少なくとも64人が死亡、100人以上が負傷した。保健当局が明らかにした。

死傷者の半数以上がガザ市と北部で確認され、南部ハンユニスやエジプトと国境を接するラファも標的になった。

イスラエル軍によると、部隊はラファ近郊の2地区、ガザ市東部、ガザ北部の広い範囲で地上戦を展開しているという。

イスラエルのカッツ(Israel Katz)国防相は18日、「目的を達成するまで地上作戦を継続する」と表明。イスラム組織ハマスに人質を速やかに解放するよう勧告した。「人質を解放しなければ、国境開放もない...」

イスラエルは7週間前にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。

この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は「未曽有の大飢饉」が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう呼びかけてきた。

国連世界食糧計画(WFP)は18日、数十万人が飢餓に直面しているとして、イスラエルに対し、今すぐ国境を解放するよう求めた。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日午後の時点で5万1129人、負傷者は11万6620人となっている。

イスラエル軍が3月18日に空爆を再開して以来、1800人以上のパレスチナ人が殺害され、50万人近くが強制退去を余儀なくされた。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。

イスラエルは最新の間接協議で取引条件の変更を求め、▽パレスチナ人捕虜と引き換えにガザで拘束されている生存者のうち11人を解放すること▽停戦延長をハマスに要求している。

またイスラエルは▽ハマスの武装解除▽指導者たちをガザから追放▽ガザの支配権をイスラエル軍に引き渡すことを望んでいる。

これに対し、ハマスはイスラエルに戦争の即時終結を求め、イスラエル軍がガザに対する攻撃を再開することを可能にする部分的な停戦は受け入れられないと主張している。

またハマスはエジプトが主導するガザ再建計画で提案されているように、ガザの支配権をパレスチナ自治政府に譲る用意があるとしているが、イスラエルによるパレスチナ領土の占領が続く限り、武装解除には応じないとしている。

ガザには59人の捕虜が残っており、そのうち24人はまだ生きているとみられる。

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