◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は9日午後の時点で4万2010人、負傷者は9万7720人となっている。
2024年10月9日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部(AP通信)

イスラエル軍は9日、パレスチナ・ガザ地区北部などへの空爆・砲撃を継続し、直近24時間で少なくとも64人が死亡した。

そのほとんどが北部で確認され、6日間に及ぶ包囲戦により、国連は避難所や病院を閉鎖せざるを得なくなっている。

占領下のヨルダン川西岸地区ではイスラエル軍が少なくとも4人のパレスチナ人を射殺。同地区ナブルスの首長はこれを「卑劣な暗殺」と非難した。

イスラエル軍はレバノンへの空爆も続け、イスラエル国境に近い南部の町で少なくとも5人、さらに首都ベイルート近郊の地区で5人の救急隊員が死亡した。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は9日午後の時点で4万2010人、負傷者は9万7720人となっている。

イスラエル軍は一晩中レバノンへの空爆を続け、南部の町で5人が死亡、12人が負傷した。

レバノン保健省によると、ベイルート郊外ではイスラエル軍の攻撃により、5人の救急隊員が死亡。別の地区でも4人の死亡が確認されたという。

一方、ガザ地区南部ハンユニスでは9日、イスラエル軍の地上部隊による砲撃と空爆で1軒の建物が大破し、少なくとも4人が死亡した。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは目撃者の話しとして、「破壊された建物は民家で、避難民が利用していた」と伝えている。

イスラエルガラント(Yoav Gallant)国防相は9日、イランに対する報復は「致命的」かつ「驚くべき」ものになると警告。詳細は明らかにしなかったが、米国と協議したうえで報復に出ると示唆した。

イランは1日、イスラエルに向けて約180発近くのミサイルを発射。イスラエル軍はそのほとんどを撃墜したとしている。死傷者の報告はない。

イスラエルは現在、米国とイランへの対応について協議している。バイデン(Joe Biden)米大統領は核関連施設と石油施設への攻撃を支持しないと表明している。

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