◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は19日午後の時点で4万5129人、負傷者は10万7338人となっている。
イスラエル軍が19日、パレスチナ・ガザ市や北部の避難所などを空爆し、50人以上が死亡、数十人が負傷した。ガザ当局が明らかにした。
イスラエル軍はテレグラムに声明を投稿。「ガザ市の2つの学校内の指揮統制センターで活動していたテロリストを正確に攻撃した」と主張した。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは当局者の話しとして、「この学校には多くの一般市民が避難していた」と伝えている。
2つの学校で少なくとも15人が死亡、30人が負傷し、大勢が瓦礫の下敷きになったとみられる。
ガザ市の医療センターで負傷者を治療している医師はアルジャジーラの取材に対し、「19日未明から20日未明までの間に50人以上の遺体が運び込まれた」と語った。
イスラエル軍は完全包囲した北部への空爆も継続し、複数の建物が損壊。多くの避難民が瓦礫の下敷きになったとみられる。
イスラエル軍は2カ月以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は19日、「ガザの死の罠」と題されたレポートを公表し、イスラエル軍がガザ地区で「民族浄化」を行っている兆候がみられると非難した。
それによると、イスラエル軍がガザ全域の水道インフラを組織的に破壊し、水不足を「戦争の道具」にしてハマスを追い詰めているという。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は19日午後の時点で4万5129人、負傷者は10万7338人となっている。