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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は18日午後の時点で4万8291人、負傷者は11万1722人となっている。
2025年2月18日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部の通り(ロイター通信)

イスラエル軍が18日、パレスチナ・ガザ南部ラファで民間人2人を殺害した。現地メディアが報じた。

それによると、治安部隊はエジプトの国境検問所近くで発砲したという。それ以上の詳細は明らかになっておらず、イスラエル政府はコメントを出していない。

イスラエル軍は同日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区で国連が運営する3つの学校と職業訓練センターを襲撃した。死傷者の情報はない。

イスラエルのサール(Gideon Saar)外相は18日、イスラム組織ハマスが20日に4人の捕虜の遺体を、22日に6人の捕虜を解放することに合意したため、ガザ停戦の第2段階の交渉が今週中に始まるという見通しを示した。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は18日午後の時点で4万8291人、負傷者は11万1722人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。パレスチナ当局は紛争の推定死者数を6万1709人と報告、行方不明の約1万3500人が死亡したと推定している。

レバノン当局は18日、イスラエル軍がレバノン南部の町や村から一部撤退した後、現地で23人の遺体を収容したと明らかにした。

一方、イスラム組織ハマスは18日、ガザ停戦の第2段階に対する立場をまとめた声明を発表した。

ハマスの報道官は声明で、「我々は恒久的な停戦とイスラエル軍の完全撤退につながる合意に達するという基準内で、捕虜を全員解放する第2段階に移る用意がある」と強調した。

トランプ(Donald Trump)米大統領はイスラエル人捕虜を毎週段階的に解放することに反対を表明。ハマスに対し、一度に全員を解放するよう求めていた。

世界銀行は18日、パレスチナ・ガザ地区の復興にかかる費用を532億ドル(約8兆円)とする評価報告書を公表した。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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