◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は14日午後の時点で4万2289人、負傷者は9万8684人となっている。
イスラエル軍が15日未明、パレスチナ・ガザ地区の複数の建物を空爆し、少なくとも29人が死亡した。ガザ当局が明らかにした。
イスラエル軍はガザ北部の包囲網を維持。約40万人が身動きが取れなくなっている。
イスラエルはレバノンの過激派ヒズボラへの空爆も継続中だ。レバノン北部では14日、イスラエル軍の空爆により少なくとも21人が死亡、8人が負傷した。レバノン保健省によると、犠牲者の数は増える可能性があるという。
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の要員がイスラエル軍の攻撃で負傷したことを受け、ラクロワ(Jean-Pierre Lacroix)国連平和活動担当事務次長は14日、レバノン南部の駐屯地にとどまると表明した。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は14日午後の時点で4万2289人、負傷者は9万8684人となっている。
レバノンでは昨年10月以来、イスラエル軍の攻撃により約2300人が死亡。そのうち75%がここ1ヶ月の間に死亡している。ユニセフは14日、過去3週間の戦闘により、40万人以上の子供が住居を失い、避難を余儀なくされていると明らかにした。
一方、イスラエル財務省は高騰する戦費を賄うため、政府に増税を提案している。タイムズ・オブ・イスラエルが15日に報じた。
それによると、戦費を賄う取り組みとして、失業者の保険料の引き上げや、年金保険料からの天引きなどが提案されているという。
タイムズ・オブ・イスラエルは政府関係者の話しとして、「ガザとレバノンでの戦争にかかる直接費用は2500億シェケル(約10兆円)以上と見積もられている」と報じた。
財政負担の増大で信用格付けは引き下げられ、国債が債務不履行(デフォルト)した際の損失を保証する金融商品クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の保証料率は12年ぶりの水準に上昇。財政赤字も膨らんでいる。