▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は26日午後の時点で5万183人、負傷者は11万3828人となっている。
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イスラエル軍が26日、パレスチナ・ガザ地区南部と中心部を空爆し、少なくとも13人が死亡、100人以上が負傷した。保健当局が明らかにした。
それによると、ガザ市近郊の避難民キャンプも標的となり、炊事場にいた人々が犠牲になったという。
イスラエル軍はコメントを出していない。
国連によると、イスラエルによるガザへの再攻撃が始まって以来、この1週間だけで14万2000人以上が避難を余儀なくされたという。
イスラエル軍はパレスチナ・ヨルダン川西岸地区でも対テロ作戦を継続中。ユダヤ人居住区への攻撃を計画したとして、1人を殺害した。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は26日午後の時点で5万183人、負傷者は11万3828人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ地区北部への空爆でイスラム組織ハマスの報道官とされる男性が死亡したという。
パレスチナ通信(WAFA)が報じた映像には報道官とされる男性の遺体が映っていた。
一方、ハマスと連帯するイエメンの親イラン武装組織フーシ派は26日、米軍が首都サヌア近郊の石切り場を空爆し、少なくとも2人が死亡したと明らかにした。
フーシ系メディアによると、この空爆で一般市民とみられる2人が死亡、2人が負傷したという。同メディアは米軍が少なくとも4回、この石切り場を空爆したと主張している。
米中央軍(CENTCOM)はフーシ派の主張に関するコメントを出していない。
イスラエル政府はハマスがトランプ米政権のウィトコフ(Steve Witkoff)中東担当特使が提示した人質解放案を拒否したと非難、攻撃を正当化している。
一方、ハマスの幹部はイスラエル軍が地上侵攻を再開したにもかかわらず、「停戦交渉の扉は閉ざされていない」と強調。「署名済みの停戦合意が存在する以上、新たな合意は必要ない」と主張している。
イスラエルは3週間ほど前にガザ国境を封鎖。停戦延長と人質の解放を求める米国の提案をハマスが受け入れない場合、「地獄を見せる」と警告してきた。
ガザ国境はそれ以来、封鎖されており、物資の搬入は完全に滞っている。
ハマスはイスラエルに対し、ガザ停戦を第2段階に移行するよう求めている。
イスラエル政府は停戦第1段階を4月20日まで延長するという米国の提案を支持。ハマスに人質を解放するよう圧力をかけてきた。
ガザには59人の捕虜が残っており、そのうち24人はまだ生きているとみられる。
双方は仲介国を通じていくつかの要求を提示している。
第2段階の交渉では▽イスラエル軍がガザ地区から完全に撤退すること▽パレスチナ人受刑者を解放する代わりに残りの人質を解放すること▽すべての軍事作戦と敵対行為を永久に停止することなどが協議される予定であった。
ハマスはウィトコフ氏が提示した案を受け入れるか検討しているとみられる。
ウィトコフ氏は先月、停戦第1段階を4月20日まで延長し、▽ハマスが最初の日に人質の半分を解放▽残りの人質は恒久的な停戦について合意に達したときに解放すると提案していた。