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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午後の時点で4万7107人、負傷者は約11万1147人となっている。
2025年1月21日/パレスチナ自治区、ガザ中心部の青空市場(AP通信)

イスラエル軍が21日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区のジェニン難民キャンプを空爆し、少なくとも10人が死亡、多数の負傷者が出た。パレスチナ当局が明らかにした。

それによると、イスラエル軍はジェニン難民キャンプ内の複数の建物を空爆したという。

ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は声明で、ヨルダン川西岸における対テロ作戦の一環として、過激派の拠点を攻撃したと述べた。

トランプ米政権の駐イスラエル大使候補は21日、イスラエルによるヨルダン川西岸の占領を支持し、「イスラエルにはその権利がある」と主張した。

ヨルダン川西岸では23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル軍の空爆や取り締まり、ユダヤ人入植者による暴力などで多くのパレスチナ人が殺害されている。

ガザの保健当局は21日、各地で行方不明者の捜索を継続し、この2日間で120人の遺体を収容したと明らかにした。

それによると、収容した遺体の大半が腐敗し、白骨化しているものもあったという。

ガザ停戦は19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の攻撃は確認されていない。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。

イスラエル軍による封鎖解除後、大量の支援物資が搬入され、中心部の青空市場では1年以上ぶりに新鮮なな野菜や果物が出回っている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午後の時点で4万7107人、負傷者は約11万1147人となっている。

多くの市民やボランティアが行方不明者の捜索を継続中だ。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になっている市民は1万~2万人と推定されている。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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