◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は1日午後の時点で4万4429人、負傷者は10万5250人となっている。
2024年11月19日/パレスチナ自治区、ガザ北部ベイトラヒヤの配給所(ロイター通信)

イスラエル軍が1日、パレスチナ・ガザ地区北部ベイトラヒヤを空爆し、少なくとも10人が死亡、数十人が負傷した。ガザ当局が明らかにした。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、この空爆で少なくとも建物1棟が全壊し、避難者が巻き込まれたとみられる。

ガザの医療当局者は1日、アルジャジーラの取材に対し、「イスラエル軍が国際法で使用が禁止されている白リン弾を使ってガザを焼け野原に変えている」と非難した。

白リン弾は国際法で使用が禁止されている兵器ではないが、着弾したときに飛び散る高温の白リンによって大ヤケドを負わせることなどから、非人道的な兵器として人権団体が非難している。

一方、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は1日、治安上の懸念から、イスラエルとガザ地区を結ぶケレム・シャローム検問所での援助物資の搬入を一時停止していると明らかにした。

イスラエル軍は2カ月に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。

国連は先週、ガザ地区に閉じ込められた市民200万人以上が「有史以来最悪の大飢饉」に直面していると警告。双方に即時停戦を改めて強く呼びかけ、武器を置き、食料・医療支援に全兵力を充てるよう懇願した。

イスラエル軍による度重なる違反行為にもかかわらず、イスラエルとヒズボラ間の停戦は維持されている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は1日午後の時点で4万4429人、負傷者は10万5250人となっている。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は1日午後の時点で3961人、負傷者は1万6520人。停戦は6日目を迎えた。

イスラエルメディアは1日、フランス当局者の話しとして、「停戦発効後、レバノンの市民3人が死亡した11月30日の攻撃を含め、イスラエル軍は停戦協定に52回も違反している」と報じた。

イスラエル軍はレバノン南部への攻撃について、「ヒズボラの違反に対応した」と主張している。

地元紙ハーレツはフランス政府関係者の話しを引用し、「イスラエルはこの停戦を監視する国際監視団に相談することなく行動した」と伝えている。

またこの政府関係者は「レバノン正規軍は停戦を維持し、ヒズボラがレバノン南部で再び存在感を示すのを阻止することに全力を尽くしている」と述べた。

しかし、イスラエル政府は1日、この報道を否定し、「正規軍が2~3日までにレバノン南部で監視任務を開始できる見込みはない」と主張。ヒズボラの違反行為を確認した時は攻撃するとした。

イスラエル軍とヒズボラはレバノン正規軍が南部地域に展開され、監視任務を開始次第、撤退するとしている。

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