イスラエル軍、イランの治安当局者30人と核科学者11人を殺害=報道
イスラエル空軍は戦争中、900を超える目標を攻撃し、イランのミサイル生産能力に大打撃を与えた。
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イスラエル当局は27日、イランとの12日間の戦争で核開発計画に大打撃を与えるため、イランの治安当局者30人以上と核科学者11人を殺害したと明らかにした。
イスラエル軍は12日夜にイランの核施設と軍事施設に対する攻撃を開始。戦闘機で100か所以上を空爆した。
イランはこれに報復。テルアビブやエルサレムなどに約100発のミサイルを発射した。
イスラエル軍は先制攻撃に踏み切った理由について、▽イランが核兵器保有を推進していること▽数千発の弾道ミサイルを保持していること▽中東各地の代理勢力への武器と資金の提供を挙げ、これらの脅威を取り除くことと説明していた。
イランは国軍のバゲリ(Mohammad Bagheri)参謀総長や革命防衛隊(IRGC)のサラミ(Hossein Salami)司令官ら複数の高官ほか、元原子力庁長官や著名な核科学者6人が死亡したことを確認している。
イスラエル軍の高官はロイター通信の取材に対し、「13日未明のイランに対する最初の空爆後、その防空網に重大な損害を与え、対応能力を削いだ」と語った。
また高官は12日間の戦争で参謀総長を含むイランの治安当局者30人以上と核科学者11人を殺害したと述べた。
米国の専門家はイスラエルの防空網(アイアンドーム)を突破した約30発のミサイルのうち、軍事的に重要な目標を攻撃できたのはごく一部に過ぎないと指摘している。
一方、イスラエル空軍は戦争中、900を超える目標を攻撃し、イランのミサイル生産能力に大打撃を与えた。
イラン当局はこの戦争中に627人が死亡したと報告している。メディア規制が厳しいため、正確な死傷者数を確認することは困難である。
イスラエル当局は28人が死亡したとしている。
米軍は22日、「ミッドナイトハンマー(真夜中の鉄槌)」と名付けた攻撃作戦を決行。イランの3つの核施設(ナタンツ、フォルドゥ、イスファハン)に対し、7機のステルス戦略爆撃機B2などを投入し、地中貫通型爆弾(バンカーバスター)GBU57をあわせて14発投下したと明らかにした。
イランはナタンツ、フォルドゥ、イスファハンの核施設が攻撃を受けたことを確認したが、被害は限定的と主張している。