イスラエル軍、慈善団体の職員装った過激派5人殺害 ガザ地区

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は13日午前の時点で6万1599人、負傷者は15万4081人となっている。
2024年3月20日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部、米国の慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン」の炊き出し(Getty Images)

イスラエル軍は13日、パレスチナ・ガザ地区で米国の慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の職員を装っていた武装勢力の戦闘員5人を殺害したと明らかにした。

それによると、軍は先週、WCKの制服を着用し、イスラエル軍に脅威を及ぼしていた5人がWCKとは無関係であることを確認したうえで殺害したという。

軍は声明で、「テロリストたちは活動を隠蔽し標的から逃れるため、意図的にWCKの制服を着用し、同組織に与えられた地位と信頼を利用した」と述べた。

WCKはイスラエル当局からの連絡を受け、殺害された5人がWCKの職員でないことを確認したとしている。

WCKはX(旧ツイッター)への投稿で、「WCKや他の人道支援団体を装う行為は民間人や職員の安全を脅かすため、強く非難する」と書いた。

WCKは12日、ロイター通信の取材に対し、「ガザで働く数十人のパレスチナ人を解雇した」と明らかにした。

イスラエルはこの日、WCKに雇われている少なくとも62人の職員が武装勢力と関連していると主張していた。

23年10月にガザ紛争が始まって以来、飢餓や栄養失調で死亡したパレスチナ人の総数は220人を超えた。

イスラエル国防省は13日、ガザ全土を制圧する計画を承認した。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は13日午前の時点で6万1599人、負傷者は15万4081人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。

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