イスラエル軍、イエメン・フーシ派のミサイルを迎撃、死傷者なし

▽フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を100回以上攻撃している。
2025年5月4日/イスラエル、テルアビブのベングリオン国際空港近く、イエメン・フーシ派のミサイルが着弾した現場(AP通信)

イスラエル軍は18日、イエメンからイスラエル領内に向けて発射された弾道ミサイルを迎撃したと発表した。死傷者の情報はない。

イエメンのイラン武装組織フーシ派は声明で、最大都市テルアビブ近郊のベングリオン国際空港に向けて2発の弾道ミサイルを発射したと述べた。

地元紙ハーレツは政府関係者の話しとして、「ミサイルはイスラエル領内に入る直前に撃墜され、その残骸が空き地に落下した」と伝えている。

フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区への攻撃を再開したことを受け、紅海やアラビア海、アデン湾などを通過するイスラエル船舶への攻撃を再開すると主張。トランプ米政権はこれを受け、フーシ派に対する軍事作戦を開始した。

米中央軍(CENTCOM)は3月15日にフーシ派への攻撃を開始して以来、首都サヌアやホデイダなどを1000回以上空爆。フーシ派は300人近くが死亡したと報告している。

4月18日の空爆では少なくとも74人が死亡、171人が負傷したとされる。

トランプ政権は今月初め、フーシ派への空爆を停止。フーシ派はそれ以降も数回、イスラエルに向けてミサイルを発射している。

イスラエル軍はこれに対し、首都サヌアの空港や港湾都市ホデイダなどを空爆。ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とはフーシ派の最高指導者アブドゥルマリク・フーシ(Abdul Malik al-Houthi)氏を殺害すると強調した。

フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃している。

この間、フーシ派は2隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも4人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。

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