◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は27日午前の時点で4万4282人、負傷者は10万4880人となっている。
2024年8月24日/イスラエル、首都テルアビブ、ガザ停戦と捕虜解放を求めるデモ(Getty Images/AFP通信)

イスラエルとヒズボラの停戦が27日の現地時間午前4時に発効した。

イスラエル軍はこれを受け、レバノン南部に夜間外出禁止令を出した。レバノン南部にはレバノンの正規軍が入る予定だ。

この停戦はイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃が続く中、発効した。

ガザ当局によると、イスラエル軍の27日の空爆・砲撃により、ガザ市で少なくとも12人が死亡、数十人が負傷したという。

イスラエル軍は2カ月近くに渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はガザ地区が「冬の雨季」に入り、45万~50万人が洪水や雪による凍傷などのリスクに直面していると警告。紛争の即時終結を訴えている。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル軍は27日にもガザ北部の複数の建物を攻撃したという。死傷者の情報はない。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は27日午前の時点で4万4282人、負傷者は10万4880人となっている。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は27日午前の時点で3823人、負傷者は1万5859人。

国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長は27日、イスラエルとヒズボラの停戦を「希望の光」と評した。

グテレス氏は地元のポルトガル・リスボンを訪問した際、メディアの取材に応じ、「停戦に合意した人々が、それを完全に履行することが重要だ」と述べ、レバノン南部に駐留する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)も停戦を監視する用意があると強調した。

またグテレス氏はガザでの即時停戦も改めて訴えた。

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