◎イスラエル北部の広い範囲で爆発が確認され、少なくとも4人が空から降り注いだ破片により負傷。数人が避難所に逃げ込む際に軽傷を負った。
イスラエル軍が22日、レバノンの過激派ヒズボラが北部地域へのロケット攻撃を開始したため、「ミサイルの雨」で応戦した。
イスラエル国防軍(IDF)によると、ヒズボラはイスラエル北部に向けて150発のロケット弾、巡航ミサイル、ドローンを発射したという。
IDFは防空システムでこれに対応し、レバノン領内を空爆したとしている。
ヒズボラの報道官は22日、この攻撃について、先週イスラエルがレバノン国内で行った通信機器爆発に対する報復のひとつと述べた。
ヒズボラは声明の中で、「イスラエル北部の軍事企業の施設と軍事基地を標的にした」と述べた。
IDFはヒズボラが狙ったとされる2施設の状況について明らかにしていない。
現地メディアによると、イスラエル北部の広い範囲で爆発が確認され、少なくとも4人が空から降り注いだ破片により負傷。数人が避難所に逃げ込む際に軽傷を負ったという。
IDFは声明で、「ヒズボラ施設に対する攻撃を継続中であり、21日時点で400の標的を空爆した」と明らかにした。
またIDFはヒズボラが北部の複数の地域に激しいロケット攻撃を仕掛け、その一部や防空部隊が撃墜した破片が複数の地域に着弾したと述べた。
レバノン・ベイルート南部のヒズボラ拠点に対するイスラエル軍の20日の空爆では少なくとも37人が死亡、68人が負傷している。