▽停戦は1月19日の現地時間午前8時30分に発効する。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は18日、パレスチナ・ガザ地区でいつでも戦闘を再開する用意があり、米国の支持も得ていると主張した。
ネタニヤフ政権は17日、ガザ停戦協定を閣議承認した。
停戦は1月19日の現地時間午前8時30分に発効する。これは停戦の第1段階であり、42日間続く予定だ。
ネタニヤフ氏は国民向けの演説で、「停戦の第2段階において、いつでも新たな方法で戦闘を再開することできる」と強調。イスラム組織ハマスに警告した
またネタニヤフ氏は「米国も必要に応じて攻撃を再開するというイスラエルの決定を支持している」と述べた。
ガザ当局によると、双方が16日に停戦に合意して以来、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃で33人の子供を含む少なくとも122人が死亡、600人以上が負傷したという。
一方、パレスチナ自治政府は停戦発効後、ガザ地区の全責任を引き受ける用意があると表明している。ハマスはコメントを出していないが、現時点で自治政府の立ち入りが認められる可能性は低い。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は18日午前の時点で4万6899人、負傷者は11万725人となっている。
米国家安全保障会議(NSC)のマクガーク(Brett McGurk)中東・北アフリカ担当調整官によると、19日に最初のイスラエル人捕虜が解放され、7日間隔でさらに多くの捕虜が解放される予定。
イスラエルがパレスチナの捕虜を解放する日程は明らかになっていない。
<停戦協定の概要>
▽第1段階の停戦は1月19日(日)の現地時間午前8時30分に発効。6週間続く予定。
▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、この合意の第一段階で33人のイスラエル人捕虜を解放することに合意した。
▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。
▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を釈放する。
▽ハマスは33人のイスラエル人捕虜を解放する。
▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。
▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。
▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。
▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。