◎イスラエル軍の猛攻に直面するパレスチナ・ガザ地区は7日、開戦から1年を迎える。
2024年10月5日/レバノン、首都ベイルート、イスラエル軍の空爆(AP通信)

イスラエル軍によるレバノンへの空爆が激化する中、ヒズボラがイスラエル領内に向けて約90発のロケット弾を発射した。イスラエル軍が5日、明らかにした。

イスラエル軍は1日、レバノンへの侵攻を開始。宿敵イランの支援を受けるヒズボラへの攻撃を本格化させた。

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は5日の声明で、「我が国には自国を防衛し、これらの攻撃に対応する義務と権利があり、行動する」と強調した。

またネタニヤフ氏はレバノンへの空爆について、「終わっていない」と警告した。

イスラエル軍は5日、レバノンからイスラエル領内に向けて約90発のロケット弾が発射されたと明らかにした。

そのほとんどは撃墜されたが、数発(破片とみられる)が北部国境の町に落下し、3人が軽傷を負ったと伝えられている。

国営レバノン通信によると、イスラエル軍は4日深夜から5日未明にかけて、ベイルートを含む複数の地区を十数回空爆し、少なくとも6人が死亡したという。

レバノンのミカティ暫定政権はわずか2週間足らずで37万5000人近くがシリアに逃れたと報告している。

避難者たちは徒歩で東部のシリア国境を目指している。イランがヒズボラに供給する武器の多くがシリアを経由して持ち込まれている。

レバノンでは2週間足らずで民間人、医療従事者、ヒズボラ戦闘員を含む少なくとも1400人が死亡し、約120万人が家を追われた。

イスラエル軍の猛攻に直面するパレスチナ・ガザ地区は7日、開戦から1年を迎える。ガザ紛争によるパレスチナ側の死者は4万1800人超、負傷者は10万人近くに達した。

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