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イスラエル、ガザ支援船団の活動家29人を国外追放

イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への支援物資を運ぶ船団約40隻全てを拿捕し、450人以上の活動家を拘束した。
2025年10月3日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部の避難所(AP通信)

イスラエル外務省は5日、ガザ支援物資輸送船団に参加した活動家29人を国外追放したと発表した。

前日にはこの船団に参加し、イスラエル軍に拘束された活動家137人が国外退去処分を受け、トルコ・イスタンブールに到着していた。

イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への支援物資を運ぶ船団約40隻全てを拿捕し、450人以上の活動家を拘束した。

この船団は8月下旬にスペインを出航。スウェーデンの環境活動家グレタ(Greta Thunberg)さんも参加していた。

イスラエルはガザ沖の封鎖を合法と主張し、この輸送を挑発行為と呼んでいる。

イスタンブールに到着した少なくとも2人の活動家がグレタさんや他の参加者が虐待を受けたと告発するも、イスラエル外務省はこの主張を否定。「イスラム組織ハマスの応援団が偽情報を拡散している」と主張している。

イスラエル外務省は5日、活動家の法的権利は「完全に守られている」と改めて表明。活動家の一部は早期国外退去を可能にする権利を放棄したと明らかにした。

一方、ハマスは人質の解放準備が整ったと宣言。6日からエジプトで停戦交渉が始まる予定である。

ハマスは今のところ、米国が示した停戦案の「ガザの統治に今後一切関与しない」「武装解除」という厳しい要求についてコメントしていない。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は5日午前の時点で8万1296人(行方不明者含む)、負傷者は16万9430人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000~1万5000人と推定されている。

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