▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は2日午後の時点で5万2418人、負傷者は11万8091人となっている。
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イスラエル軍が2日、パレスチナ・ガザ地区北部やガザ市などを空爆し、過去24時間で少なくとも35人が死亡、数十人が負傷した。保健当局が明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ市近郊への空爆では避難所に身を寄せていた一家9人が死亡したという。
南部では30人の人権活動家を乗せた車列のすぐ近くに爆弾が投下された。報道によると、死傷者は出なかったという。
国連はイスラエルによるガザ封鎖が60日を超えたことについて、「大飢饉」が迫っているとして、国際社会に強調して必要な行動を取るよう呼びかけている。
アイルランドやオーストリア政府、その他多くの湾岸諸国が2日、イスラエルによるガザ封鎖を改めて非難した。
イスラエルは3月2日にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。
この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は未曽有の大飢饉が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう呼びかけてきた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は2日午後の時点で5万2418人、負傷者は11万8091人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。
アラブ連盟(Arab League)は2日、国際司法裁判所(ICJ)に対し、イスラエルによる国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の活動妨害を阻止するよう求めた。
連盟は声明で、「パレスチナの占領地におけるUNRWAの活動は、公正な解決が達成されるまでパレスチナ人の福祉を守るという国連の責務と国際法に基づき維持されるべき」と訴えた。
ガザ当局は先週末、「飢饉はもはや、迫り来る脅威ではなく、現実になりつつある」と警告。それによると、飢えと栄養失調で少なくとも52人が死亡、うち50人が子供だったという。
また当局は6万5000人以上の子供が深刻な栄養失調に陥っていると指摘した。