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レバノンで1年間拘束されていたイスラエル市民解放、首相府が発表

レバノン政府と親イラン組織ヒズボラはコメントを出していない。
2024年11月15日/レバノン南部、イスラエル軍の空爆を受け全壊した建物の残骸(AP通信)

イスラエル政府は21日、隣国レバノンで約1年間拘束されていたイスラエル市民のアブ・フセイン(Saleh Abu-Hussein)氏が赤十字の仲介により解放され、帰国したと明らかにした。

首相府はX(旧ツイッター)に声明を投稿。ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相がアブ・フセイン氏の帰国を歓迎したと書いた。

また首相府は「これは前向きな一歩、良い兆候である」と述べたが、アブ・フセイン氏がどのような経緯で拘束されたかは明らかにしなかった。

レバノン政府と親イラン組織ヒズボラはコメントを出していない。

イスラエルとヒズボラによる停戦協定は24年11月末に発効した。

イスラエル軍は協定発効後も首都ベイルートや南部を定期的に空爆。そのほとんどがヒズボラの戦闘員やその関連施設に対するものである。

イスラエルとヒズボラは停戦発効から60日以内にレバノン南部から部隊を撤退させ、その後、レバノン正規軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が南部を管理することで合意していた。

しかし、イスラエルはレバノン側が合意を守っていないと主張。撤退を拒否している。

ヒズボラはこの戦争で大打撃を受け、前最高指導者のナスララ(Hassan Nasrallah)師を含む指導部のほとんどと5000人以上の戦闘員を失った。

レバノン政府は現在、米国が支援する計画に沿ってヒズボラに武装解除を求めている。

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