イスラエル軍、ガザ停戦と支援再開を発表、米国の圧力受け
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は19日午前の時点で6万8159人、負傷者は17万203人となっている。
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イスラエル軍は19日、パレスチナ・ガザ地区における停戦を再開すると発表した。
イスラエル軍は兵士2人が死亡する攻撃を受けたとして、ガザ地区内にある複数のハマス拠点を空爆。パレスチナ当局は少なくとも26人が死亡したと報告している。
イスラエルはハマスが停戦を合意を破ったと非難。ハマスは攻撃への関与を否定し、イスラエルが合意を破ったと反発した。
ロイター通信はイスラエル治安筋の話しとして、「米国の圧力を受け、20日にも停戦と支援物資の搬送を再開する予定である」と報じた。
ガザの保健当局はイスラエル軍の空爆により少なくとも26人が死亡、その中には子供1人と女性1人が含まれると明らかにした。
現地メディアによると、トランプ政権のウィトコフ(Steve Witkoff)中東担当特使らが20日にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と会談する予定。
イスラエル軍は「過激派」が対戦車ミサイルを発射し、兵士2人が死亡したことを受け、ハマスの現地指揮官、地下トンネル、武器庫など、地区全域のハマス関連施設を攻撃したと発表した。ハマスはこの攻撃への関与をしている。
ガザにはハマス以外にも武装勢力が存在している。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラはハマス当局者の話しとして、「停戦に反対する過激派がイスラエル軍を攻撃した可能性がある」と伝えている。
ハマスは停戦合意・第一段階に基づき、生存している人質20人を全員解放したが、28人の遺体の引き渡しは期限内に間に合わなかった。
赤十字は遺体の捜索や身元確認に数週間かかる可能性があるとして、イスラエルに理解を求めている。
ハマスはこれまでに28人中12人の遺体をイスラエル側に引き渡した。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は19日午前の時点で6万8159人、負傷者は17万203人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000~1万5000人と推定されている。