▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は26日午後の時点で4万5458人、負傷者は10万8111人となっている。
イスラエル軍が26日、パレスチナ自治区・ガザ北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院近くを空爆し、医療スタッフ5人を含む少なくとも50人が死亡、その他大勢が瓦礫の下敷きになったとみられる。ガザ当局が明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラはカマル・アドワン病院の医師の話しとして、「大きな爆発音がした後、当院の入り口付近にいた大勢が爆発の衝撃波で転倒した」と伝えている。
ガザ当局は声明で、「カマル・アドワン病院近くの複数の建物が倒壊し、医療スタッフ5人を含む少なくとも50人が死亡、数十人が負傷し、その他大勢が瓦礫の下敷きになったとみられる」と述べた。
カマル・アドワン病院では酸素吸入や保育器を必要とする赤ん坊を含め、400人近い患者が院内で身動きが取れなくなっている。
イスラエル軍は3カ月近くに渡ってガザ北部を包囲し、ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
イスラエル軍はこの数か月間、ガザ地区への人道支援搬入を制限。寒さが厳しくなる中、子供を含む数十万人が1日1食以下での生活を余儀なくされている。
パレスチナ通信(WAFA)は26日、イスラエル軍がガザ市の民家を爆撃し、少なくとも9人が死亡したと報じた。
またWAFAは過去72時間で、4人目の乳児が低体温症とみられる症状で亡くなったと明らかにした。南部のキャンプでは25日に3人の乳児が低体温症により死亡した。
イスラエル軍は26日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が支配する首都サヌアと港湾都市ホデイダを空爆。少なくとも6人が死亡したと伝えられている。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は26日午後の時点で4万5458人、負傷者は10万8111人となっている。
アルジャジーラによると、イエメン・サヌアの国際空港ではイスラエル軍の空爆時、国連世界保健機関(WHO)のトップが出国準備を行っていたという。
イスラエル軍の戦闘機はフーシ派が支配するサヌアの空港とホダイデの港を標的にした。
イスラエル軍は過去2週間、この両都市を複数回空爆している。