▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3日午後の時点で5万2495人、負傷者は11万8366人となっている。
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イスラエル軍が3日、パレスチナ・ガザ地区全域への空爆・砲撃を継続し、過去24時間で少なくとも45人が死亡、200人以上が負傷した。保健当局が明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラはガザ当局者の話しとして、「過去7日間で少なくとも57人が餓死し、その多くが子供であった」と伝えている。
ガザ当局は先週末、「飢饉が現実になりつつある」と警告。「飢えと栄養失調で少なくとも52人が死亡、うち50人が子供であった」と報告していた。
イスラエルは3月2日にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。
この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は未曽有の大飢饉が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう呼びかけてきた。
アルジャジーラによると、イスラエル軍による3日未明の一斉空爆で3人の乳児を含む少なくとも45人が死亡、200人以上が負傷し、大勢が瓦礫の下敷きになったという。
国連と国際社会はイスラエルによるガザ封鎖が60日を超えたことを非難し、「大飢饉」が迫っているとして、速やかに国境を開放し、ありったけの食糧や医薬品を運び込むよう求めている。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3日午後の時点で5万2495人、負傷者は11万8366人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。
イスラエルのメディアは3日、ネタニヤフ内閣が閣議を開き、ガザ戦争の拡大と必要な予備役について協議すると報じた。
地元紙ハーレツは情報筋の話しとして、「この拡大は停戦交渉に向けて、イスラム組織ハマスへの圧力を強めることを意図している」と伝えている。
一方、米ニュースサイト「アクシオス」は2日、米国とイスラエルがガザ地区への人道援助を再開することで合意に近づいていると報じた。
それによると、両国の実務者はハマスが関与しない形でガザに物資を送る方法について協議しているという。
アクシオスはイスラエル政府および米国の情報筋の話しとして、「ハマスの影響下にない国際団体が人道援助の管理や配布などを行う」と報じたが、イスラエル政府が戦争拡大について議論する中、実現するかは不透明な情勢だ。