◎この豪邸は中庭を囲むように建てられ、4棟で構成されていたとみられる。
イスラエルの考古学者は23日、南部ネゲブ砂漠の建設工事現場で約1200年前の豪邸とみられる遺跡が見つかったと発表した。
当局によると、ネゲブ砂漠は遺跡の宝庫だが、今回見つかった豪邸跡は過去の発掘調査では確認できなかったこの地域の住民のユニークな生活を垣間見ることができるという。
発掘調査に参加したグループは声明で、「この豪邸は8世紀か9世紀のイスラム時代初期に建設されたものだろう」と述べている。
初期調査によると、この豪邸は中庭を囲むように建てられ、4棟で構成されていたとみられる。1棟の部屋数は現時点では不明。4棟のうちの1棟には石の床と大理石の廊下が採用され、壁には装飾が施されていた。
考古学者は装飾が施されたガラス製の皿の破片も発見した。AP通信は当局者の話を引用し、「考古学者は皿の破片を発見した時、サービングプレートが見つかったと大喜びしていた」と報じている。
中庭の下には石造りの地下保管庫があり、考古学者を驚かせた。
専門家によると、この保管庫は砂漠の高温から食材などを守るために造られたと考えられている。また、石造りの壁は非常に頑丈だという。ある考古学者はフェイスブックに、「保管庫兼避難所として利用されていたのかもしれない」と投稿している。
一方、アーチ型の部屋は貯水池に通じており、住民は冷たい水を飲むことができたようだ。
専門家によると、この豪邸の所有者はおそらく豊かな生活を送っていた可能性が高いという。