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▽フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を100回以上攻撃した。
2018年3月17日/イエメン、首都サヌア、シーア派武装勢力フーシの戦闘員(Getty Images/AFP通信)

イスラエル軍は16日、イエメンのイラン武装組織フーシ派の拠点に30発以上の爆弾を投下したと発表した。

それによると、港湾都市ホデイダと近隣の港を空爆し、フーシ派の武器輸送の拠点を破壊したという。

フーシ派は声明で、この空爆により少なくとも1人が死亡、9人が負傷したと明らかにした。

ホデイダの住民によると、港の方から少なくとも4回、大きな爆発音が聞こえたという。

イスラエル軍は声明で、「フーシ派の標的に30発以上の爆弾を投下した」と述べ、港が武器輸送に使われているとして、これらの地域の住民に避難するよう改めて勧告した。

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とカッツ(Israel Katz)国防相は共同声明で、フーシ派の最高指導者アブドゥルマリク・フーシ(Abdul Malik al-Houthi)氏を追い詰めると強調した。

フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区への攻撃を再開したことを受け、紅海やアラビア海、アデン湾などを通過するイスラエル船舶への攻撃を再開すると主張。トランプ(Donald Trump)米大統領はこれを受け、フーシ派に対する軍事作戦を開始した。

米中央軍(CENTCOM)は3月15日にフーシ派への攻撃を開始して以来、首都サヌアやホデイダなどを1000回以上空爆。フーシ派は300人近くが死亡したと報告している。

4月18日の空爆では少なくとも74人が死亡、171人が負傷したとされる。

トランプ氏は先週初め、フーシ派への空爆を停止すると発表。ホワイトハウスの記者団に対し、「フーシ派は紅海を航行する船舶への攻撃をやめることで合意した」と語った。

フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を100回以上攻撃した。

この間、フーシ派は2隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも4人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。

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