イスラエル軍、イエメン首都と北部のフーシ派拠点空爆
イスラエル軍はフーシ派の国防省事務所も攻撃したとみられる。
.jpg)
イスラエル軍が10日、イエメンの首都サヌアと北部ジャウフ県を空爆した。
親イラン武装組織フーシ派によると、この空爆で35人が死亡、131人が負傷したという。
イスラエル軍は声明で、両地域の軍事キャンプ、フーシ派の施設、燃料貯蔵施設を攻撃したと発表した。
フーシ派の報道官はその後の声明で、イスラエル軍がミサイル発射装置を標的にしたという発表を否定。「民間施設が標的になった」と主張した。
またフーシ派は2つの新聞社が標的とあり、ジャーナリストや通行人が死傷したと付け加えた。具体的な数字は示さなかった。
ロイター通信は情報筋の話しとして、「イスラエルは山間に位置する司令部兼指揮統制拠点として使われている隠れ家を狙い撃ちした」と伝えている。
イスラエル軍はフーシ派の国防省事務所も攻撃したとみられる。
フーシ派は週末、イスラエル南部エイラートに向けてドローンを発射。ラモン国際空港被害が確認された。
イスラエル軍はその翌日にもイエメン領内から発射されたドローンを迎撃したと報告していた。
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。
この間、フーシ派は4隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも8人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。