イスラエル軍、レバノン南部のヒズボラ軍事施設を空爆
イスラエルとヒズボラによる停戦協定は24年11月末に発効した。
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イスラエルは18日、レバノン南部にある親イラン組織ヒズボラの軍事インフラを空爆したと発表した。
イスラエル軍はヒズボラが南部地域で再建計画を進めていると指摘。それを阻止するため、ヒズボラの軍事目標を空爆したとしている。
イスラエル軍は声明で、非公開の攻撃が進行中であることを確認した。同軍は先に「ヒズボラが南部地域で活動を再構築しようとする違法な試みへの対応として、軍事インフラを攻撃する」と警告。5つの集落に避難命令を出していた。
レバノンの国営通信社NNAは同地域で大きな爆発があったと伝えている。死傷者の情報はない。
サラム(Nawaf Salam)首相はX(旧ツイッター)への投稿で、「このような空爆は国際的な和平努力に反する」と述べ、イスラエルを非難した。
またサラム氏は「レバノン政府は敵対行為の停止に尽力しており、2006年のヒズボラとイスラエルの紛争を終結させた国連決議の履行を確保するための協議を行っている」と強調した。
イスラエルとヒズボラによる停戦協定は24年11月末に発効した。
イスラエル軍は協定発効後も首都ベイルートや南部を定期的に空爆。そのほとんどがヒズボラの戦闘員やその関連施設に対するものである。
イスラエルとヒズボラは停戦発効から60日以内にレバノン南部から部隊を撤退させ、その後、レバノン正規軍とUNIFILが南部を管理することで合意していた。
しかし、イスラエルはレバノン側が合意を守っていないと主張。撤退を拒否している。
ヒズボラはこの戦争で大打撃を受け、前最高指導者のナスララ(Hassan Nasrallah)師を含む指導部のほとんどと5000人以上の戦闘員を失った。
レバノン政府は現在、米国が支援する計画に沿ってヒズボラに武装解除を求めているが、ヒズボラとその支持者はこの計画に反対。対立が深まっている。