◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は19日午後の時点で4万3972人、負傷者は10万4008人となっている。
イスラエル軍が19日、パレスチナ・ガザ地区北部の建物を空爆し、多数の死傷者が出ている。ガザ当局が明らかにした。
それによると、複数の建物が全壊し、数人の遺体が収容され、行方不明者の捜索が続いているという。
イスラエル軍は1カ月半に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。
ガザ北部で稼働する数少ない病院の院長はカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの取材に対し、「栄養失調に苦しむ子供や高齢の患者が治療を受ける中、イスラエル軍が周囲の建物を爆撃している」と語った。
また院長はガザ北部で「未曾有の大飢饉が発生している」と嘆いた。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は19日、「ガザ地区の統治者はハマスではない」と宣言し、ガザで拘束されているイスラエル人捕虜の帰還につながる情報に500万ドルの報奨金を出すと発表した。
イスラエル軍はレバノンの過激派ヒズボラへの空爆も継続中だ。
レバノン政府は19日、イスラエル軍の空爆によりレバノン兵3人が死亡したと明らかにした。
レバノン南部で活動する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)も声明を出し、ガーナ軍の兵士4人がロケット弾の爆発に巻き込まれ負傷したと明らかにした。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は19日午後の時点で4万3972人、負傷者は10万4008人となっている。
レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は19日午後の時点で3544人、負傷者は1万5036人。
イスラエル軍は19日、X(旧ツイッター)に声明を投稿し、「東(イラク)から1機、レバノンから5機のドローンが飛来し、防空部隊が撃墜した」と明らかにした。
イランの支援を受けるイラクのイスラム抵抗勢力はこの数カ月、ほぼ毎日イスラエル領内に向けて攻撃を仕掛けている。
イスラエル軍は先月の攻撃で兵士2人が死亡したと報告。それ以外の攻撃はほとんど阻止しているようだ。