▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は29日午後の時点で4万5520人、負傷者は10万8140人となっている。
2024年12月29日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部の難民キャンプ、テント生活を送る家族(Getty Images/AFP通信)

イスラエル軍が29日、パレスチナ・ガザ市の難民キャンプなどを攻撃し、少なくとも30人が死亡、数十人が負傷した。ガザ当局が明らかにした。

それによると、イスラエル軍は難民キャンプ内にある2つの病院も砲撃したという。この砲撃により、医療従事者とみられる7人が死亡した。

ガザでは29日、生後20日の乳児が低体温症により死亡した。生後間もない乳児が低体温症により死亡したのはこの1週間で5人目。

ガザ当局は29日以降、寒冷前線の影響で気温がさらに低下し、子供や高齢者の健康に深刻な影響を与える恐れがあると警告している。

イスラエル軍は今週、北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院を制圧。酸素吸入や保育器を必要とする赤ん坊を含む400人近い患者が退避を余儀なくされた。

地元住民はイスラエル軍がカマル・アドワン病院の院長を拉致したと説明している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は29日午後の時点で4万5520人、負傷者は10万8140人となっている。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは29日、南部ハンユニスとガザ市の難民キャンプで数十のテントが雨により浸水したと報じた。

それによると、100人近くの住民がボロボロのテントを捨て、近くの廃墟に避難したという。

イスラエルの気象台によると、ガザ地区では今後数日間、広い範囲で雨になると予想されている。12月31日は大雨になる可能性があるという。

避難民の大半は冬の寒さから身を守れない薄っぺらいテントの中で毛布にくるまって生活している。

国連によると、ガザ地区内のテント、約13万5千張りのうち11万張りが老朽化し、使用に適さないという。

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