◎イスラエルは1967年の第三次中東戦争でゴラン高原をシリアから奪い取り、合わせてガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムを占領した。
イスラエル政府が15日、ゴラン高原の入植者を増やす計画を閣議決定した。
首相府の報道官は声明で、「ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相らはゴラン高原の開発を強化し、入植者を増やす計画を全会一致で承認した」と述べた。
イスラエルは1967年の第三次中東戦争でゴラン高原をシリアから奪い取り、合わせてガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムを占領した。
ゴラン高原はイスラエルの人気観光地であり、ホテルやレストランが立ち並び、ほとんどの住民はヘブライ語を流暢に話す。住民とイスラエル当局が衝突することはほとんどない。
地元メディアによると、この計画の対象はゴラン高原の一部地域のみとなっている。
イスラエル政府は8日、シリアの争乱を受け、自軍がゴラン高原の緩衝地帯を確保したと明らかにした。
この計画に国境沿いの緩衝地帯は含まれない。
ネタニヤフ氏は声明の中で、「まず調査工事を行い、その後、集合住宅を建設したり、道路を整備することになる予定だ」と述べた。
ゴラン高原には約3万1000人のユダヤ人入植者が数十の入植地で生活している。