◎改革案に抗議するデモは今回で5回目。テルアビブ以外の都市でも数百人規模の集会が毎週開かれている。
イスラエルの首都テルアビブで4日、ネタニヤフ政権の司法制度改革案に抗議するデモが行われ、数万人が参加した。
ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は汚職容疑で公判中にもかかわらず、法制度の見直しを政策の柱に掲げている。
地元メディアによると、抗議デモはテルアビブの2カ所で行われ、3~4万人ほどが参加したという。
デモ隊はイスラエルの国旗を掲げ、超国家主義政党「ユダヤの家」を率いるベン・グヴィル(Itamar Ben Gvir)治安相に辞任を要求した。
中心部の広場で行われたデモには「民主主義を守る戦い」「アラブの敵ベン・グヴィルは撤退せよ」などと書かれた横断幕が掲げられた。
地元メディアによると、改革案に抗議するデモは今回で5回目。テルアビブ以外の都市でも数百人規模の集会が毎週開かれているという。
ネタニヤフ氏は連邦議会に最高裁の判決を覆す権限を付与したいと考えている。改革案が承認されれば、議会は過半数の賛成で最高裁の判決を覆すことができるようになる。
一部の専門家は法改正が実現すれば、ネタニヤフ氏は汚職裁判で有罪判決を受けても、議会で判決を覆すことができると指摘している。