◎イスラエルは宿敵イランとつながりあるアサド大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。
イスラエル軍がシリア中部の都市ホムス近郊を空爆した。現地メディアがアサド政権関係者の話しとして2日に報じた。
国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、空爆は2日未明に確認されたという。
SANAは軍関係者の話しを引用し、「隣国レバノンの上空を飛行していたイスラエル軍機がミサイルを発射したため、防空システムで迎撃した」と伝えている。
SANAによると、防空ミサイルの破片がシリア領内に落ちたものの、今のところ人的被害は確認されていないという。
一方、イスラエル警察は2日、シリア領内から撃ち込まれたロケットの残骸がイスラエル南部の都市ラハトに落ちたと声明を出した。
イスラエル軍はこの攻撃に対抗して「特定の標的を破壊した」と発表したものの、詳細は明らかにしていない。
イスラエルは宿敵イランとつながりあるアサド(Bashar al-Assad)大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。
イランはアサド氏の協力の下、シリアに部隊を展開し、イスラエルに圧力をかけようとしている。
イスラエルによるシリアへの空爆と疑われる事案が最後に報告されたのは先月14日。首都ダマスカス近郊にミサイルが撃ち込まれ、1人が負傷した。
イスラエルはダマスカスと北部アレッポの空港を度々空爆し、何度も使用不能にしている。