◎停戦交渉はエジプトの首都カイロで2日から再開する予定だ。
2024年2月29日/パレスチナ、ガザ地区南部の食料配給所(AP通信)

イスラエル政府がパレスチナ・ガザ地区における停戦の枠組み案に基本合意した。米メディアが2日に報じた。

それによると、ホワイトハウス当局者はイスラエルが6週間の停戦、ハマスによる病人・負傷者・高齢者・女性を含む人質の解放を含む提案を受け入れたと認めたという。

米国やカタールなどの調停者はラマダン(イスラム教の断食月)が始まる3月10日頃からの停戦実現に向け、交渉を仲介している。

停戦が実現すれば、飢餓に直面するガザ北部の住民数十万に支援を届けやすくなるだろう。

AP通信は米政府高官の話しとして、「イスラエルは多かれ少なかれ、我々が示した案を受け入れている」と報じた。

また高官は「ボールはハマス側にあり、これに応じるよう強く働きかけている」と強調した。

ハマスは恒久的な停戦を求めている。

イスラエルとハマスは米メディアの報道に関するコメントを出していない。

停戦交渉はエジプトの首都カイロで2日から再開する予定だ。米政府高官はこの交渉でハマスが答えを出すとしている。

パレスチナ側の死者は3万人を超え、今も増え続けている。

米軍は2日、物資が届きにくいガザ北部を支援すべく、海岸沿いに物資を空中投下した。

米軍は声明で、「ヨルダンとエジプト軍も空輸を実施した」と明らかにした。

ガザの援助団体は空中投下に謝意を示す一方、「それは最後の手段であり、ラファ以外の国境検問所を開放すれば、北部にも多くの物資を届けることができる」と強調した。

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